2011年05月02日

ルーシー・リーの器

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先月、桜が散り染めを迎える頃…
三重のパラミタミュージアムまで、
ルーシー・リー展を見に行ってきました。

リーは20世紀を代表するイギリスの陶芸家で、
以前にも少し触れましたが、大好きな作家です。

実物を見るのは勿論今回が初めてでしたが、
想像していた以上に素晴らしいものでした。

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目を見張る色彩。
ゆらめきのフォルム。

器は宇宙を体現するものだと思いますが
リーの器は実に哲学的で、繊細かつ大胆。


長時間、あまりに熱心に鑑賞しすぎて
帰宅する頃には首と背中に痛みが(笑)

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この家に越して、早5年と半年。

リビングに飾る絵をずっと探し続けてきましたが
ようやく、その場所に納まる存在が現れました。

額の中身は絵ではなく、写真でしたが…。

ルーシー・リー 1978年頃の作品 『青釉鉢 』。
数あるリー作品の中でも最も有名な器のひとつです。




リーは88歳の時に脳梗塞で倒れ、
その長い陶芸家人生の終点を迎えた時

「わたし、もう十分作ったわよね…?」

と言ったそうです。


胸に刺さるものがありました。

私は作家として筆を持てなくなった時、
果たしてその言葉が言えるだろうか?

純粋に「羨ましい」と思いました。

その言葉を口にするためには、
もっともっと時間を惜しんで描かなくては。

私が作り出すものは、リーの作品のように
崇高なものではないかもしれないけど…。

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リビングのこの青釉鉢を目にする度、
この気持ちを思い出しますように。


大好きなルーシー・リー。
私も将来、あんな可愛らしい笑顔のおばあちゃんになりたいw



posted by KOHIME at 19:43| Interior